教育訓練給付金とは|3種類の給付率・受給要件・申請の流れ【2026年版】
英語や資格の講座費用の一部が戻ってくる「教育訓練給付金」。一般・特定一般・専門実践の3種類の給付率と上限額、雇用保険の加入期間などの受給要件、受講前に必要な手続きを厚生労働省の情報で解説します。

英語、資格、ITスキルなどの講座の費用の一部が、国から支給される制度があります。それが教育訓練給付金です。雇用保険の給付のひとつで、働く人の主体的な学び直しを支援するための制度です。
この記事では、厚生労働省の公開情報をもとに、制度のしくみと使い方を整理します(2026年10月20日時点)。
給付金は3種類
| 種類 | 給付率と上限 |
|---|---|
| 一般教育訓練 | 受講費用の20%(上限10万円) |
| 特定一般教育訓練 | 基本40%(上限20万円)。条件を満たすと50%(上限25万円) |
| 専門実践教育訓練 | 基本50%(年間上限40万円)。条件を満たすと70%〜80%(年間上限56万〜64万円) |
専門実践教育訓練の対象には、栄養士・精神保健福祉士・助産師・理容師などの資格を目指す養成課程や、専門職大学院の課程などがあります(厚生労働省パンフレットより)。
追加給付の条件
- 特定一般教育訓練:資格を取得するなどして、修了後1年以内に雇用保険の被保険者として雇用された場合に50%
- 専門実践教育訓練:資格を取得するなどして、修了後1年以内に雇用された場合に70%。さらに修了後の賃金が受講開始前より5%以上上がった場合は80%
※ 追加給付の拡充は、令和6年(2024年)10月以降に開講する講座が対象です。
受給要件(雇用保険の加入期間)
厚生労働省のパンフレットによると、給付金を受けるには、雇用保険に一定期間加入していることが必要です。
| 種類 | 必要な加入期間(支給要件期間) | 初めて利用する場合 |
|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 3年以上 | 1年以上 |
| 専門実践教育訓練 | 3年以上 | 2年以上 |
- 受講開始日に雇用保険の被保険者である人のほか、離職後1年以内(延長が認められた場合は最大20年以内)の人も対象になります
- 過去に給付金を受けたことがある場合は、前回の受講開始日以降の期間で計算されます
手続きの流れ
一般教育訓練
一般教育訓練は、受講前の手続きは不要です。
- 対象講座を選んで受講する 「教育訓練講座検索システム」で、指定講座かどうかを確認してから申し込みます。
- 修了後に申請する 受講修了日の翌日から1か月以内に、住所地を管轄するハローワークに申請します。
特定一般・専門実践教育訓練
この2種類は、受講を始める前の手続きが必要です。
- ジョブ・カードを作成する
- 訓練前キャリアコンサルティングを受ける ハローワークまたはキャリア形成・リスキリング支援センターで受けます(予約制。対面・オンラインどちらも可)。
- ハローワークで受給資格確認を行う e-Govでの電子申請もできます。
- 受講・申請する 特定一般は修了日の翌日から1か月以内、専門実践は受講開始日から6か月ごとの期間の末日の翌日から1か月以内(または修了日の翌日から1か月以内)に申請します。
対象講座の探し方
厚生労働省の「教育訓練講座検索システム」で、講座名・資格名・地域などから対象講座を探せます。2026年10月1日付で新たな指定も行われています。
英語コーチングなどの民間講座にも、一般教育訓練の指定を受けているコースがあります。英語学習の費用感は英語コーチングの料金相場で解説しています。
まとめ
教育訓練給付金を使えば、指定講座の受講費用の20%〜最大80%が支給されます。まずは「教育訓練講座検索システム」で受けたい講座が対象かを確認し、特定一般・専門実践の場合は受講前の手続きを忘れずに行いましょう。
よくある質問
Qどの講座でも給付金の対象になりますか?
対象になるのは、厚生労働大臣の指定を受けた講座だけです。「教育訓練講座検索システム」で、受けたい講座が対象かどうかを確認できます。
Q申請はいつまでにすればよいですか?
一般教育訓練と特定一般教育訓練は、受講修了日の翌日から1か月以内に、住所地を管轄するハローワークに申請します。専門実践教育訓練は、受講開始日から6か月ごとの期間の末日の翌日から1か月以内などに申請します。
参考文献・出典
- 教育訓練給付制度厚生労働省
- 教育訓練給付金の手続きの流れ厚生労働省
- 一般教育訓練給付金のご案内(パンフレット)厚生労働省
- 専門実践教育訓練給付金のご案内(パンフレット)厚生労働省
- 教育訓練講座検索システム厚生労働省



