社会人の学び直し(リスキリング)の始め方|目的の決め方と使える公的制度
社会人が学び直しを始めるときは、目的を決め、学ぶ手段を選び、使える制度を確認するのが近道です。教育訓練給付金やキャリアコンサルティングなど、厚生労働省の制度も紹介しながら、始め方を4ステップで解説します。

仕事に必要なスキルが変わるなかで、社会人になってから学び直す「リスキリング」に関心が高まっています。一方で、「何から始めればいいかわからない」という声も少なくありません。
この記事では、学び直しの始め方を4つのステップで整理し、厚生労働省の制度も紹介します。
ステップ1:学ぶ目的を決める
まずは、なぜ学ぶのかをはっきりさせましょう。目的によって、学ぶ内容も手段も変わります。
| 目的 | 学ぶ内容の例 |
|---|---|
| 今の仕事で成果を出したい | 業務に直結するITツール、語学、資格 |
| 転職・キャリアチェンジしたい | 転職先で求められる資格やスキル |
| 将来に備えたい | 汎用性の高いスキル(英語、データ活用など) |
ステップ2:学ぶ手段を選ぶ
| 手段 | 特徴 |
|---|---|
| 独学(書籍・無料講座) | 費用を抑えられる。計画と継続は自分次第 |
| 通信講座・オンライン講座 | 体系的に学べる。自分のペースで進めやすい |
| スクール・コーチング | サポートが手厚い。費用は高め |
| 大学・専門職大学院 | 専門性の高い学びや学位の取得を目指せる |
英語を学ぶ場合の手段の違いは、オンライン英会話と英語コーチングの違いで解説しています。
ステップ3:使える制度を確認する
講座を受ける場合は、教育訓練給付金を確認しましょう。厚生労働大臣の指定を受けた講座を修了すると、受講費用の一部が支給されます。
| 種類 | 給付率と上限 |
|---|---|
| 一般教育訓練 | 20%(上限10万円) |
| 特定一般教育訓練 | 40%(上限20万円)。条件を満たすと50%(上限25万円) |
| 専門実践教育訓練 | 50%(年間上限40万円)。条件を満たすと最大80%(年間上限64万円) |
対象講座は「教育訓練講座検索システム」で探せます。特定一般・専門実践は受講前の手続きが必要なので注意しましょう。詳しくは教育訓練給付金とはをご覧ください。
ステップ4:続けられる計画を立てる
- ゴールを決める 「◯月の試験に合格」「◯か月で◯ができるようになる」など、期限と到達点を決めます。
- 1日の学習時間を決める 平日30分、休日2時間など、無理のない時間を確保します。
- 定期的に振り返る 週に1回など、進み具合を確認して計画を見直します。
まとめ
学び直しは、目的を決める → 手段を選ぶ → 制度を確認する → 続けられる計画を立てるの順で進めると、迷わずに始められます。費用のかかる講座を受ける前には、教育訓練給付金の対象かどうかを必ず確認しましょう。
よくある質問
Q何から学べばよいかわかりません。
まず「今の仕事で評価されたい」「転職したい」「将来に備えたい」など、学ぶ目的を決めましょう。ハローワークなどで受けられるキャリアコンサルティングを利用して、相談しながら決める方法もあります。
Q費用をかけずに学ぶ方法はありますか?
書籍や無料のオンライン講座などで始めることもできます。費用のかかる講座を受ける場合は、教育訓練給付金の対象講座かどうかを確認すると、受講費用の一部が支給される場合があります。
参考文献・出典
- 教育訓練給付制度厚生労働省
- 教育訓練給付金の手続きの流れ厚生労働省
- 教育訓練講座検索システム厚生労働省



