電気料金の内訳と明細の見方|基本料金・燃料費調整額・再エネ賦課金とは
電気料金は「基本料金」「電力量料金」「燃料費調整額」「再エネ賦課金」の組み合わせで決まります。2026年度の再エネ賦課金単価(1kWhあたり4.18円)など、明細を読むための基礎を公式情報で解説します。

毎月の電気料金、合計額だけを見て終わっていませんか? 明細の内訳を理解すると、「なぜ今月は高いのか」「どのプランが自分に合うのか」が判断しやすくなります。
この記事では、電気料金を構成する4つの要素を、経済産業省・資源エネルギー庁などの公式情報をもとに解説します。
電気料金は4つの要素でできている
一般的な家庭向けプランの電気料金は、次のように計算されます。
電気料金 = 基本料金 + 電力量料金 ± 燃料費調整額 + 再エネ賦課金
| 要素 | 内容 |
|---|---|
| 基本料金 | 電気の使用量に関係なく毎月かかる料金。契約アンペアで決まるプランが多い |
| 電力量料金 | 使った電力量(kWh)に応じてかかる料金。使用量に応じて単価が上がる段階制が一般的 |
| 燃料費調整額 | 発電に使う燃料(原油・LNG・石炭など)の価格変動を反映するための調整額 |
| 再エネ賦課金 | 再生可能エネルギーの普及を支えるため、電気の使用量に応じて負担する費用 |
1. 基本料金
基本料金は、電気をどれだけ使ったかに関係なくかかる固定の料金です。契約アンペア(A)が大きいほど高くなるプランが多く見られます。
例として、東京ガスの電気「基本プラン」の基本料金(月額・税込)は次のとおりです(2026年10月20日時点の公式料金表)。
| 契約アンペア | 基本料金 |
|---|---|
| 30A | 935.22円 |
| 40A | 1,246.96円 |
| 50A | 1,558.70円 |
基本料金の考え方はプランごとに違い、「最低料金」方式や、基本料金がかからないプランもあります。
2. 電力量料金
電力量料金は「1kWhあたりの単価 × 使用量」で計算されます。多くのプランでは、使用量が増えるほど単価が上がる3段階制になっています。
同じく東京ガスの電気「基本プラン」の単価(税込)は次のとおりです。
| 使用量 | 単価 |
|---|---|
| 120kWhまで | 29.70円/kWh |
| 120kWh超〜300kWh | 35.69円/kWh |
| 300kWh超 | 39.50円/kWh |
3. 燃料費調整額
燃料費調整額は、発電に使う燃料の価格変動を電気料金に反映するための仕組みです。燃料価格が基準より高ければ加算され、低ければ差し引かれます。
ここで確認したいのが、燃料費調整額に上限があるかどうかです。たとえば東京ガスの電気「基本プラン」は、公式サイトで「燃料費調整の上限の設定はありません」と明記しており、燃料価格が高騰した場合は、上限のあるプランより料金が高くなる場合があると説明しています。
4. 再エネ賦課金(再生可能エネルギー発電促進賦課金)
再エネ賦課金は、再生可能エネルギーで発電された電気の買い取り費用の一部を、電気を使うすべての人が負担する仕組みです。資源エネルギー庁によると、次のような特徴があります。
- 電気を使うすべての人が負担する
- 負担額は電気の使用量に比例する
- 単価は全国一律で、毎年度、経済産業大臣が決める
経済産業省の発表によると、2026年度の賦課金単価は1kWhあたり4.18円です。2026年5月検針分から2027年4月検針分の電気料金に適用されます。
| 1か月の使用量 | 再エネ賦課金(月額) |
|---|---|
| 200kWh | 836円 |
| 300kWh | 1,254円 |
| 400kWh | 1,672円 |
※ 400kWhの月額1,672円(年額20,064円)は、経済産業省が示している目安です。200kWh・300kWhは同じ単価で計算した参考値です。
再エネ賦課金は全国一律なので、どの電力会社を選んでも単価は変わりません。電力会社を比較するときは、それ以外の3つの要素に注目しましょう。
計算してみよう
東京ガスの電気「基本プラン」・30A・1か月260kWhの場合で、燃料費調整額を除いた概算を計算すると次のようになります(2026年10月20日時点の単価で計算)。
| 項目 | 計算 | 金額 |
|---|---|---|
| 基本料金 | 30A | 935.22円 |
| 電力量料金(〜120kWh) | 120kWh × 29.70円 | 3,564.00円 |
| 電力量料金(120〜260kWh) | 140kWh × 35.69円 | 4,996.60円 |
| 再エネ賦課金 | 260kWh × 4.18円 | 1,086.80円 |
| 合計(燃料費調整額を除く) | 約10,583円 |
実際の請求額は、この金額に燃料費調整額が加算(または減算)されます。
まとめ
電気料金の明細は、基本料金・電力量料金・燃料費調整額・再エネ賦課金の4つに分けて見ると理解しやすくなります。再エネ賦課金はどの会社でも同じなので、プランを比べるときは基本料金・単価・燃料費調整の仕組みを中心に確認しましょう。
具体的な比較の手順は電気料金プランの選び方で解説しています。
よくある質問
Q再エネ賦課金はどの電力会社でもかかりますか?
はい。再エネ賦課金は電気を使うすべての人が負担するもので、単価は全国一律です。2026年度は1kWhあたり4.18円で、2026年5月検針分から2027年4月検針分まで適用されます。
Q燃料費調整額がマイナスになることはありますか?
あります。燃料価格が基準より下がると、燃料費調整額は差し引かれる(マイナスになる)仕組みです。



